その頃、私は恋人とうまくいってなかった。
会えば喧嘩になり、電話で話せば二人とも最後にはイライラして受話器を置く。
そんな日々が長く続き、私は疲れきっていた。
ある日、そんな彼との関係を考えていて、思わず私はつぶやいた。
「もういいや」
私はすっかり投げやりな気持ちになっていた。
「あんな奴いなくなっちゃえ」
もちろん本気ではなかったのだが……。


翌日、私の元に彼が事故で亡くなったという知らせが入った。
私の心の中には、激しい後悔があふれていた。
なぜ、こんなことになってしまったのか。なぜ、関係を修復できなかったのか。
何度も繰り返し考えた。私の独り言が現実になったような気がして自分を責めたりした。
しかし、どんなに考えても、全ては遅すぎた。
もう二度と、彼と会うことはできないのだ。
「もう一度だけ、会いたいよ」
私は苦しい思いを込めてつぶやいた。
そのとき、私の目の前に彼が現れた。
全身いたるところから血を流し、苦痛に目を見開き、事故のときの姿そのままで彼は私の前に立っていた。
「信じられない……」
そうつぶやこうとした私に向かって、彼は血に染まった手を伸ばしてそれを制した。私は言葉を飲み込んだ。
「頼む……もう、何も言わないでくれ……」
彼はそう言って、私を悲しげな目でじっと見つめた。
−−−FIN


今回はあなたの「煩悩」を分析します。
あなたは常に異性との関わりを求めています。決まった相手がいても、ついついよそみをしてしまったり、複数の人を同時に好きになってしまったり……。
他人から見ればいつもふらふらと落ち着きのない人に見えるかもしれません。
確かに世の中魅力的な人は多いでしょうが、本当に大事な相手にあきられてしまうことがないように、ほどほどにしましょう。